色相順02

enji

えんじいろ(臙脂色)JIS

臙脂で染めた濃厚な赤。つよい赤。明治時代。生臙脂とはインド等で樹皮に寄生するラック虫から抽出した色素のことで、古くから画の材料や工芸の染料として使われ、正倉院宝物にも残されている。染めの色名として使うようになったのは最近。
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suou

すおう(蘇芳)JIS かさね

蘇芳とはインドなどに生育する荳科の木で、樹皮や心材を染料にする。紫みのくすんだ赤。奈良時代。蘇芳の灰汁媒染によるこの色は「衣服令」では紫に次いで高貴な色だった。《蘇枋、蘇方とも》
■WEBカラー:#94474B■RGB:R/148G/71B/75


akaneiro

あかねいろ(茜色)JIS

茜草の根で染め重ねた濃い赤。平安時代。「アカネ」の語源は赤根で、およそ有史以前より赤を染めて来たと思われる。夕焼けの真っ赤な西の空も茜色といい、こちらの方が馴染み深いかもしれない。
■WEBカラー:#9E2236■RGB:R/158G/34B/54


haizakura

はいざくら(灰桜)

灰色がかった桜色。明るい灰みの赤。現代。これと似た色名にさくらねずみがあるが、こちらの方が明るくやわらかい色である。
■WEBカラー:#CDB1AF■RGB:R/205G/177B/175


arazome

あらぞめ(退紅)

紅染の色が退色したようなうすい紅色。やわらかい赤。平安時代。この色はもとは「荒染」や「洗染」と書かれていたようで、「さっと一染した」とも「洗い落としたような色」とも考えられている。≪たいこう とも≫
■WEBカラー:#DB9996■RGB:R/219G/153B/150


aka

あか(赤)JIS かさね

緋、紅、蘇芳、朱、橙、桃色など赤系統の色を総称して赤と呼んだ。飛鳥時代。古くは茜染めの赤のこと。アカは明(あけ)を語源として、黒(暗)とともに光の明暗を示す言葉であった。≪古代はアケとも≫
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syuiro

しゅいろ(朱色)JIS

人工の硫化水銀である銀朱の色。あざやかな黄みの赤。明治時代。天然のものは朱砂または真朱という。日本画や紅型、印肉、朱墨などに利用する。顔料としては続日本紀にはすでに見られるが、染色名として見られるようになるのは明治以降。
■WEBカラー:#EF454A■RGB:R/239G/69B/74


mizugaki

みずがき(水柿)

うすい灰みの紅赤色。明るい灰赤。江戸時代。この色名は、水色がかった柿色(柿渋色)という意味であるが、色の発想としては誠にユニークである。≪とき浅葱とも≫
■WEBカラー:#B8807D■RGB:R/184G/128B/125


benikabairo

べにかばいろ(紅樺色)JIS

紅色がかった樺色で褐色味の赤橙色。暗い黄みの赤。江戸時代。江戸前期の染見本には紅樺色がみえるが、江戸中期になると変わって紅樺茶がでてくる。しかし色味はほぼ同じようだ。紅蒲系統の色はこの時代は好まれた色であった。
■WEBカラー:#9E413F■RGB:R/158G/65B/63


benihi

べにひ(紅緋)JIS

紅染の上に黄蘗、鬱金などの黄色染料で染めた色。あざやかな黄みの赤。江戸時代。紅色も緋色もともに古くから赤色の代表的な色名であり、紅緋は赤のなかの赤と言う意味。ただ、この色名が登場するのは比較的新しい。
■WEBカラー:#EF4644■RGB:R/239G/70B/68


masoo

まそお(真赭)

赭・朱(そお)に対して、天然の朱、辰砂(しんさ)の色のことをいった。くすんだ黄みの赤。奈良時代。鎌倉時代以降、蘇芳と混同されたことがあった。≪真朱(まそお)とも≫
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asakiake

あさきあけ(浅緋)

緋色の薄い色。くすんだ黄みの赤。奈良時代。茜草の根で浅く染めた茜色である。令義解の衣服令で五位の色。
■WEBカラー:#D67567■RGB:R/214G/117B/103


syoujouhi

しょうじょうひ(猩々緋)

伝説上の動物「猩猩」の血の色で、最も赤いとされる。あざやかな黄みの赤。室町時代。中国では「猩血」の語があり甚だ赤い物のたとえに用いる。この色は本来は地中海沿岸のケルメスという動物性染料で染めたという。
■WEBカラー:#DD3935■RGB:R/221G/57B/53


entaniro

えんたんいろ(鉛丹色)JIS

鉛丹とは明るい赤橙色の顔料。強い黄みの赤。江戸時代。鉛に硫黄、硝石を加え、焼いて製した酸化鉛で、鉛ガラスの原料、陶磁器の釉薬、さび止めの塗料などに用いられる。
■WEBカラー:#D1483E■RGB:R/209G/72B/62


urumisyu

うるみしゅ(潤朱)

黒みを帯びた朱色の漆で塗った色。くすんだ黄みの赤。江戸時代。うるみとは「透明でない。濁った。」という意味であり、灰色のような色を潤色といったことから、朱色のくすんだ色を潤朱といった。
■WEBカラー:#B85C50■RGB:R/184G/92B/80


ake

あけ(緋)

茜で染めたしぶみの赤色。つよい黄みの赤。飛鳥時代。「あけ」は「あか」と同義語で茜で染めた色のこと。孝徳天皇の冠位十三階の「真緋」や「衣服令」の「浅緋」はこの色。≪真緋(あけ)、緋色(ひいろ)とも≫
■WEBカラー:#BB4138■RGB:R/187G/65B/56


fukakiake

ふかきあけ(深緋)

濃い緋色。暗い紫みの赤。奈良時代。茜草で染めた緋色に紫草で上染した色で緋色の濃い色といっても色感は違う。令義解の衣服令で四位の色。≪黒緋(くろあけ)とも≫
■WEBカラー:#773B41■RGB:R/119G/59B/65


beniebitya

べにえびちゃ(紅海老茶)JIS

紅色がかった海老茶。暗い黄みの赤。明治時代。時代ははっきりしないが、海老茶色の後に登場してきた色と思われる。海老茶の海老とは伊勢えびのこと。
■WEBカラー:#6D3A33■RGB:R/109G/58B/51


tobiiro

とびいろ(鳶色)JIS

トビの羽のような色。暗い黄みの赤。江戸時代。江戸時代の代表的な茶色のひとつ。通常、蘇芳、楊梅などを使って染めるが、八丈島産の黄八丈の鳶色はタブノキの樹皮で染めたもの。
■WEBカラー:#7A453D■RGB:R/122G/69B/61


azukiiro

あずきいろ(小豆色)JIS

小豆の実のような色。くすんだ紅赤色。江戸時代。この色名は古くは江戸時代から今日まで、きものに愛用されてきた色にもかかわらず、江戸時代には染法が見当たらない。たぶん梅と蘇芳により染めたものと思われる。
■WEBカラー:#905D54■RGB:R/144G/93B/84



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